そう、もうあの時には。知ってたんだ。

なんて言いたくなるのは負けず嫌いだからか。何も残らないだろう。誰とも連絡を取ってないな。その内馴染むだろう。触れる人みんな汚してしまう気がして会えない。それは結局自分守ってんのさ。やさしさなんて欠片もない。すーっと消えていけたらいいのに。最初っから空き部屋でしたよ?って。何も影響ない。

夢に出てくると少し思ってしまう。君は僕に力をくれた。あんなに歩いて、撮って。美しかったあれこれ。誰も知らない景色を見せてくれた君。でも普段は忘れてる。だってあんまり思って生き霊にでもなって迷惑かけたら嫌でしょう?そういうの変に信じてる。たまにこうやって思い出して、ちょっと切なくなって、でもやっぱりよかったなあって、そんな思い出になった。

撮ってないな。12月から入れっぱなしのフィルムがあるよ。悪くなる前に撮り切れるかな。