忘れたいことの多さにげんなりする。僕はどうしてこんなに下手くそなのだろう。いらない存在だという自覚がある。なのにどうして。

どこから湧いてくるのか、行き場のない怒りや恨み。誰も悪くはないのだから。今死ねばそのまま妖怪になるだろう。

みじめだ。どうしようもなく。ただ自分の毒でのたうちまわる夜。苦しい。吐き出したい。でも誰も見ないでほしい。ほんとは背中をさすってほしい。でもやっぱり見ないでほしい。あなたはわかってくれないから。

言っても無駄。そう、大事な時期にいなかったあなたたちの適当さを知っている。圧力で誤魔化そうとしたことも。笑い話にしてほしいことも。僕は黙って泣いていた。