冬の終わりを告げるのも、春の到来を告げるのも、強い風だった。それはみんな同じこと。

それまであった地面がふっと消えてしまう。何も見えなくなる。そうか、そうか。これがしたかったんだね。

わたしは傷付く。これでもちゃんと受け取っていますから。そして今のわたしは思う。強くあらねば。あなたと心の底から笑える日が必ず来る。

なんて、今度こそ本当に終わりなのかもしれない。虫の知らせ。そうなったらどうする?10年の想いがパアだよ?いやいや、10年かけて諦めたのさ。

とか、深刻な顔するのはまだ早いのではないか。いや、でも。わからない。

魂がほろほろ崩壊していく。そのイメージの向こうに何がある。