親にも本当の気持ちなんて話したこと無いのに一体どこで処理すればいいっていうんだろう。頭が真っ白になって愛想笑いでやり過ごすはめになる。笑顔がとても上手になりました。だあれも気づくはずない。上手だもの。内側は生まれるのすら失敗して腐ってるのに。

止まらないね。もう、帰れないね。全部壊したら瓦礫の上でさみしいな、なんて呟くんだろうか。

みんな楽しそう。本音を言って、仲良くなって、ケンカして、恋して。なんて楽しそうなんだろう。美しい関係。とてもうらやましいよ。僕はそんな当たり前すらできない。ニセモノには限りがあるから最初はよくてもそのうち行き詰まる。

寂しい。寂しいよ。もう限界だよ。誰かタオルを投げてよ。もうとっくに壊れてるよ。

こうやって自分で痛めつけないと悲しくなれないのです。誰にも話せないから。

赤ちゃんだった僕をなぜひとりぼっちにしたの?トトロで済ませたの?よく布団から飛び出て泣き疲れて寝てたって笑いながら言うの?手のかからない子だったってほんとに見てたの?僕は今でも捨てられるのが怖いよ。死ぬほど怖いよ。

仕方がなかったんだ。ここも当時は崖っぷちだった。両親はそれでも精一杯育ててくれたと思う。だっていい人達だもん。タイミングが悪かった。僕の苦痛はどこにも行き場がなくなっちゃった。

仕方がないんだ。このまま生きていくしかない。何とか生まれるのが今世の目標かな。あきらめるんだ。色んなこと。