夜からずっと小雨。朝起きてまず、箱の中をチェックする。空の日が増えていくことに寂しさを覚えつつ、きっと楽しく暮らしてるんだろうな、と自分勝手な期待をする。枕元に置いてある、大切な写真に向かってお祈りをする。あなたにとっていい一日でありますよーに。

僕の宗教は朝夕神様にお礼をする。これに関しては素直にいいな、と思う。信仰だな、と感じられる。今、ここに、この身体で生きているということ。不思議だけど忘れてしまっていることに感謝する。別に宗教じゃなくてもいいのにな、と思う。

写真へのお祈りは、とても個人的な信仰。効き目は知らない。ただ自分の中でしたいと思うからさせてもらっている。眠る前にも。あなたが安心して眠れますよーに。

梅雨が短かった分、今降っているのかもしれない。何もしなくても、自然とバランスが取られていく。僕の思いは、ほんのすこしでいい。

昨晩出されたサイダーみたいな日本酒についつい飲まれてしまう。寂れた地方の商店街、締めのちゃんぽん、ハイライトの味。ゆらゆら揺れている。目が覚めるといつもと違う雰囲気。固い床の感じ。脱衣所さんおはよう。

雨がトタン屋根を叩く音が聞こえる。天気予報に勝ってしまったことを知る。ぬるくなったお湯に浸かり、部屋に戻って二度寝した。

近所を歩く。もう活気の戻らない風俗街を通って、本屋で目についた本を買って、ラーメン屋は人だらけで息苦しい。急いですすって、すぐに出た。霧雨で撮りづらい。でも雨の街なんてそうそう撮られないだろう。普通の雨の日なんて。

もう一度パターソンを観る。素敵だ。風景を変えてくれる。日常が愛しく感じられる。ハッピーエンドもバッドエンドも、物語の中だけにある。日常は地続きだ。波があるのは、しっかり生活しているということ。毎日を味わっている。

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今気持ちがニュートラルなのは、パターソンという映画を観たからです。2時間に渡る詩でありました。

ジムジャームッシュの映画を観るといつもこういう気持ちになる。夢も現実も押し付けない。ただそこにある感じ。

この時期にこの映画と出会った。運命でもなんでもないけど、グッとくる瞬間がある。やっぱりなるようになってるんだな、と感じる。もう一度観よう。あーはん。

寒い朝。薄灰色の鱗雲の、隙間を埋めているのは水色。少し雨が降るかもしれない。

まだ濡れているコーヒーカップに弱い光が当たる。蟻の動きが鈍い。手のひらにのせて、このまま外に放すのもかわいそうだから、部屋に逃した。誰だってそうするだろう。

明日は休日。今晩は飲み会。どういうわけか休みの前日に飲み会が多い。残らないといいけど。散歩はシラフが一番だ。シラフの写真。のっぺりとした、壁紙みたいな写真が好きだ。

コントラストを落として、明度は普通で、彩度を少し抑えて、ボケはほどほど、少し人工的な感じがして、背景が生きていて、主役がいるのかいないのかわからない。それは憧れ?僕自身?写真が撮りたい。

あー暗い気持ちには限りがないな。気づいた。悲しくてもそうじゃなくても、暗い気持ちには限りがない。宇宙はほとんどが暗闇だからね。適当なことを言ったね。つまりその、隠さなくてもいいけどキリがないよってことだ。

絶望も希望もいらない。裸と笑顔と花畑がほしい。あと美味しいもんと酒とたばこと…キリがないよってことだ。ループ。歩いて行きましょう。続けていればなるようになっていくから。僕の感覚よりずっと信頼できる。沈んでは浮いてのこの毎日が証拠。

行ってみよー。

生まれたところや皮膚や目の色で、一体この僕の何がわかると言うのだろう。

でもさー、どうでもいい人間から好かれてもやっぱりどうでもいいよなー。僕今耳をすませばの野球部の彼の気持ちがよくわかるよ。

今回は近所のさながらスラム街のようなところで浮浪者ごっこでもしてこようかと思います。

こんな風に文句を言ううちに、宗教がだめ、それは日本人の気質が〜、いや、人間とはそもそも〜みたいな情けなさの極地に行き着くことは目に見えているのでここでゴング。判定負け。結局は僕の問題なのです。僕が選べばいいんです。勇気を持って自由になれば。黙って美しいものを追い求めなさい。

崇高になりたい?いや、僕はおしゃべりが楽しくなりたいよ。ほんと。

今月は山に登るのやめ。装備が不十分過ぎ。どこへ行こうかな。犬にもなったし猿にもなったから次はキジ?なんだよキジの日って。祝日かよ。ケーン

朝焼けを眺めて、美しいな。拝みたくなる。

"おはよう。いつもありがとう。今日も一日よろしくね。"

生きてるのって不思議だな。この身体がなかったら、目がなかったら、この朝はなかった。

そんなささやかな信仰。これでいいじゃないか。

下書きを消して、ため息をつく。もう役目は終わったのかな。やさしい人、僕はどうすればいいのかわからなくなってしまったよ。

ただでさえ寒いと気が沈むのに、今年の冬を通れる気がしない。消えてしまった方が楽な気はするけど、生きる方がいい。理由はわからない。気持ちが不安定で困る。たばこを吸う。金色のこうもりさん。ストレスは感じない。ただほんの一時安定したい。こんなことするのも生きてるからだよ。

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僕はある宗教の家に生まれた。でも宗教は嫌い。だって生まれたら自動的に信仰者だなんて意味がわからないよね。心惹かれるような体験。それもなしに信仰なんてありえない。

どの宗教も教えは素晴らしい。ここだってやっぱり教祖はすごかったんだろう。でも200年くらい経って、組織は完全に別物になってしまった。もう誰も止められないから、仕方なくずるずる続いているように見える。誰だって親を裏切りたくないから。これじゃ呪いだ。

惹かれた人が勝手に信仰すればいいのに、どうして無理矢理広めたりするんだろう。巻き込みたがるんだろう。群れると大事なことを忘れてしまうんだろうか。宗教なんていらない。

僕が求めてるのはみんながばらばらで、だけどどこかでなんとなく繋がっているような雰囲気。個人的な信仰。

やる気も何も無いけれど。

壊れながら君を追いかけていく。見えてるのに見ようとしない、小さい子供みたいな僕。

君はモテるから、いい人なんて今この瞬間にも簡単に見つけて、僕の前からいなくなっちゃうんだろうな、なんて考える度に胸がかきむしられるような気持ちになる。それでも想ってしまうよ。情けないね。みっともない。大好きなんだ。

ピアノの音が聴きたい。静なピアノの音。死ねない僕を連れていって。

個性ってむしろ嫌だなー直したいなーと思うような部分のことなんじゃないでしょうか。どうしてもしちゃうとかそういうとこ。そんなに素晴らしいもんじゃない。美しいものだけど。

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どうして僕ばっかり好きじゃなきゃいけないんだろう。

そんな気持ちを抱えさせられながら生きてきたのかな。なんとなくそんな気がした。

そんなことせんでも好きなのになって、そんなのわかってるけどしなきゃならないんだろうな。それが個性。それも含めた丸々が好き。

僕はついつい急かしちゃうな。君の言葉が待ちきれない。 

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いい写真て何だろう。

写真が見たいと言ったのはね、撮ることで少しでも元気が出たりしないかな、と思ったからなんだ。でも、そんな簡単な話じゃないみたい。君が撮っていたのは写真じゃなくて、愛していた生活だったんだな、と思う。その気持ちが写っていたんだな。その気持ちにやられたんだな。なぜか今朝ふと気づいた。

君の写真を見たとき、僕もいい写真が撮りたいと思った。それでニコンD90を買ったんだ。大学3回の頃。でも未だに叶わない。テクニックや画質では出せないものがある。君の見ていた世界の美しさを知る。

レンズの奥の目。目の奥の心。心の奥の魂。僕は魂に触れてみたい。自分を超えた自分に気づいてみたい。

 

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ハイポジって人たちがやばい。冷たい水をぶっかけられた感じ。でもこの感じはなんかよく知ってる気がする。よく似てる。歌だけが残る。

聴かなきゃ。読まなきゃ。踊らなきゃ。撮らなきゃ。

遊びなのにちょっと義務っぽくしてみる。それってちょっと新鮮。慣れちゃだめだ。わかっちゃだめ。一生下手くそだろうけど、いっぱい味わおう。素敵になりたいもんね。

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峠の我が家。どうして買おうと思ったのかわからない。正直ジャケット見ただけじゃ絶対買わない。けど大当たりだったなー。全然飽きない。どんどん好きになる。ここ数年くらいはクセのある音楽が聴きたいです。