会話もまともにできない。元々下手だが最近著しいと思う。無理もない。自分を構成していたものをほとんど切り捨ててしまったから。人への興味も関心もほぼない。自己愛、性欲、食欲、以上。それらも薄くなっていく。きっとアンテナを落っことしたのだ。

あなたを癒やすことはわたしにはできなかった。結果だけを見れば勘違いする隙間もなくシンプルに諦められる。費やした歳月。過程。そんなものは関係ない。これはこういう物語なのだから。

掌にいっぱいだったそれらは、気づけばほとんど零れ落ちていた。

霧雨。竹藪で身を寄せ合う3匹の野良子犬。心配しなくていい。まだまだ楽しいことがたくさん待っているさ。キラキラした瞳。いつまでも大切に。そう書いた3日後には姿を見なくなった。

拾う気にもならない。

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それでも歩いていいと誰かは仰る。でもわたしはもう、まだ、もう、まだ、