動かない心。
このかわいいクチナシの芽が大きくなって、何年後かに花を咲かせる。その頃には今見ているものの大半は忘れているよ。
そして俺はいつの間にかこの家のパターンに嵌まっているだろう。見たくもないものを見、言いたくもないことを言い、なのにそこから降りられない。父はあんなにも嫌っていた祖父母とそっくりになっていく。俺もそうだろう。
出口の無い自己愛。反省などしないに越したことはない。自他共にシラケるだけの行為。俺は何を糞真面目に守っているのだろう。