早すぎるアラームに飛び起きた春は、街の様子を見るなり恥ずかしそうに寝床へ戻っていった。

借りているバイクは遅い、燃費悪い、寒いと機嫌悪くなる、だけど無駄に丈夫というまるで俺のようなポンコツである。君ほんとにカブ?もはや愛着すら湧いてきている。恐らく諸君はポンコツポンコツに跨がって一体何ができるのかとお思いだろうが、ここで今一度自論を展開しよう。関係性は掛け算である。マイナスとマイナスが出会った時何が起こるか?決まっているじゃないか。さあいくぜ、相棒!

ポンコツ × ポンコツ = 残業

ところで俺には手に取るようにわかる。完全に手玉に取られているってね。この場合、手に取るようにわかっているわけだから、当然俺の手の上にいるように見えて、しかし手玉に取られているわけだから、やっぱりあなたの手の上にいるのだけれど、でもやっぱり俺の手の上にいるような気がするし、あなたの手の上にいるのかもしれない。で、玉ってなんですか?下ネタかよ!!突っ込むことで無理矢理下ネタ的解釈を提示していく男(30)

今のところ何が見えるでもないけれど、強くわたしの手を引く犬。彼を信じ始めている。